September 24, 2019

私は何年も中立売通智恵光院のスーパーの近くに住んでいる野良猫。

十か月ほど前、近所のハイツに関東地方から引っ越してきた御仁がいると聞いた。とにかく重症であるが、「死ぬなら京都が一番いい」という事で京都に来なさったそうな。何とも変わったお人だとご近所では評判になったと聞く。私も興味があって6階602号室にある御仁の部屋の周りを徘徊していた。目指す部屋の前にはいつも車椅子が置いてあるのですぐに分かる。初めのころは昔取った杵柄と自分で料理などされ、余ったものをお相伴に預かったりしたものである。 

時々お姉さんらしき人が現れお世話をされている様...

December 3, 2018

薬師山病院の事

私と薬師山病院との関係は今を遡る20年以上前薬師山病院が国島病院という名称で地域の療養型病床として機能していた時代に遡ります。

老朽化した病院は何か古色蒼然愁いを帯びた白い壁が剥がれ落ち補修もされないまま活気のない老人病院として佇んでおりました。それなりに地域の病院として社会的入院を含め時代の流れの中での役割を担っていた様に思います。

当時、みその橋通りに内科循環器科を開業していた当法人に国島病院を買ってもらえないかという話が舞い込みました。

恐らく当時の事務長と思われる方と買収条件等について病院内の一室(あの懐かしい消毒の...

October 1, 2018

いつもの風景

 私が所長を務める渡辺西賀茂診療所(以後、診療所)の3階には在宅医療に興味があると集まってきた医師や看護師、理学療法や作業療法士、そして、介護支援専門員や訪問介護のスタッフなど医療・介護の多職種が一同に会し机を並べている。

そして、私は今、午前中の訪問診療を終え、部屋の入り口から一番遠い位置にある机に座りこの原稿を書いている。

同じ部屋の真ん中辺りでは、訪問系のスタッフにデイサービスやショートスティ、グループホーム、そして、地域の包括支援センターのスタッフも来所し、なにやら熱心に話し込んでいる。

あのメンバーが集まっているとい...

September 30, 2018

昨年ノーベル文学賞を受賞した日本人(イギリス人)カズオ イシグロが言った

「人生は短い、思っているよりも・・・」という言葉がずっしりと私の心にのっかっているようだ。

 

多くの人がこの世に生まれ、そしてこの世から去って行く、日常の中で仕事を通して昨年も多くの看取りを経験し、このままでは体がもたないのではと思うほどだった。

そんな最中、昨年11月5日午後5時から同窓生有志によるお月見の会が西賀茂の正伝寺で行われた。10月4日の15夜 前の月は有名だが11月1日の13夜、後の月については余り知られてないように思う。

この日は急に癌性腹膜炎で腹水が...

November 14, 2016

在宅医療の現場にはいろいろな物語が交錯している。

患者さんを主役に同居家族や近くの親戚、遠くの親戚、医療や介護のスタッフ、近隣住民などが脇役となり在宅劇場が始まる。

私も脇役の一人です。

いつもは往診鞄の中に入っていて中々出番がありません。点滴用のS字フックです。

脱水や発熱の患者さんが出た時には私の出番です。家の鴨居にある釘にヒョイと掛け点滴をぶら下げるために使われます。

最近は余り出番がありません。

と言うのも最近はクリーニング屋さんが使う金属の針金ハンガーに取って代わられているからです。気軽にどこにでもあり変幻自在に変形できる便利なツール...

October 13, 2016

私は聴診器。医療関係者には無くてはならないモノです。いつもはご主人様の首にぶら下がっていることが多いです。居心地は結構良いと思います。でも時々機嫌が悪くなるとぞんざいに扱われます。英語ではstethoscope独語ではStethoscope と発音されます。1816年にラエンネックにより発明され、最初は片耳で聴く単耳型

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